ashitamoiihiの店舗設計では、駅ナカというスピード感のある環境の中で、“思わず立ち寄りたくなる”ラフさと温もりを両立することを目指しました。
設計の起点となったのは、「昼も夜も立ち寄れるバル」というコンセプト。ランチ需要を意識しつつも、夜にはお酒が楽しめる空気感も演出する必要がありました。木箱を積み上げたような素朴な素材感、ワイングラスを吊るした見せる収納、そして裸電球の柔らかい灯り——これらの要素を組み合わせることで、“気取りすぎないけど雰囲気のある”空間づくりを意識しました。
カウンターを中心に構成したレイアウトもポイントの一つです。お店の方との距離が近く、自然と会話が生まれるような設計で、常連さんができやすい店を目指しました。フラットな客席構成により、「ひとりでも入りやすい」心理的ハードルを下げているのも特徴です。
駅ナカという立地柄、短時間の利用者も多いため、“ひと目でわかる・伝わる”デザインを徹底しました。外から見たときにカレーとお酒の業態が瞬時に理解できるよ0う、店舗外観とサイン設計にも工夫を凝らしました。
“ちょっと一杯飲んで帰る”という駅ナカの新しい習慣を提案するために、ashitamoiihiの店舗デザインは、空間そのものがメッセージを語るような存在を目指しました。






