Design
福田屋百貨店を象徴するふくろうをキャラクターモチーフに設定し、子ども世代、パパママ世代、おじいちゃん・おばあちゃん世代の3世代に愛されるベーカリーをつくるという意図で、3匹のふくろうのイラストをブランドキャラクターとして作成しました。
ふくろうたちが森の中でパンを焼いている様子を物語化して絵本を描き、その内容に沿って「森の中のベーカリー」というコンセプトで店舗インテリアデザインを行いました。
限られた予算の中で森のイメージを表現するため、本物の樹木とイミテーションのツタを組み合わせた装飾を施し、木々のゲートをくぐって店内に入るようなファサードを提案しました。店内には電球の装飾を吊り下げ、楽しげなマルシェの空気感を演出しています。
来客動線が2方向からあることから、どこから入ってもスムースに商品の閲覧ができるよう、店舗中央に島のような陳列カウンターを設け、商品を手に取りながら回遊できるように計画しています。
レジバックの壁面はラフなオーク材の突板をシングル張りのように取り付け、大きな木を想起させるようなデザインとしています。
オープン日には外まで行列ができるほどの集客に成功し、当初想定していた客層のシフトが上手く作用して子連れのファミリー層が多く見られるようになりました。